報告・資料
探偵の調査報告書で確認する項目|契約前チェックリスト
探偵・浮気調査の報告書について、記載内容、写真・動画、時系列、提出時期、費用、原データ、保管、法的利用を契約前に確認する方法です。
読了目安:約14分
調査報告書の形式は事業者・契約ごとに異なる
探偵業務には調査結果を依頼者へ報告する工程が含まれますが、報告書のページ数、写真の枚数、動画や音声の提供、説明方法が一律に定められているわけではありません。公式サイトの見本があっても、自分の契約に同じ内容が含まれるとは限りません。
警察庁の解釈運用基準では、契約前に提供できる探偵業務として報告方法を明らかにし、契約内容では、写真・動画・音声等を提示するだけか提供するか、報告書を作成するか、書面・メール・口頭のどの方法かなどを具体的に記載する考え方が示されています。書類名より、今回受け取れる内容を確認します。
最初に聞く一文
『今回の契約では、調査終了後に何を、いつ、どの形式で受け取れますか』と質問します。回答を、報告書、写真、動画、音声、原データ、口頭説明に分けて書面へ反映してもらいます。
報告書の見本は4つの観点で確認する
見本を確認できる場合は、見た目の豪華さやページ数ではなく、行動の経過、日時・場所、写真との対応、確認できなかった時間の説明を見ます。見本が実際の案件情報を含む場合は、個人情報が適切に処理されているかも確認材料になります。
見本がないことだけで品質を判断することはできません。その場合は、記載項目の一覧、納品形式、写真等の扱い、提出時期を契約書面で質問します。
見本を見る4つの観点
- 時系列:開始・終了と主な行動が追えるか
- 対応関係:文章と写真・動画の場面が分かるか
- 空白時間:確認できなかった区間の扱いが分かるか
- 匿名化:見本として不要な個人情報が残っていないか
日時・場所・行動の時系列を確認する
調査の開始・終了、移動、立ち寄り、接触などが、日時と場所に対応して記録されるかを確認します。時刻の単位、住所や施設名の記載範囲、移動中の表現は事業者や契約で異なります。
予定していた時間のうち、対象を確認できなかった区間、調査を中断した区間、交代・移動・待機をどのように報告するかも質問します。調査員の内部記録すべてが依頼者へ提供されるとは限らないため、契約に含まれる範囲を明確にしてください。
写真・動画・音声は提示と提供を分ける
相談時に『写真や動画がある』と説明されても、面談で提示されるだけなのか、報告書へ掲載されるのか、データとして受け取れるのかは別です。提供される場合は、形式、画質、音声の有無、受取方法、再生環境を確認します。
裁判所の一般的な案内では、写真、録音、動画などが文書とは別の資料として扱われる場合があり、電子提出で用いるファイル形式の案内もあります。ただし、自分の資料がどの手続で必要・適切かは個別に異なるため、探偵の説明だけで法的評価を決めないでください。
データについて質問する項目
- 閲覧だけか、複製を受け取れるか
- 写真・動画・音声のファイル形式
- 報告書に使われていない素材の扱い
- ダウンロード期限、パスワード、記録媒体
- 再発行、追加コピー、変換に費用が掛かるか
確認できなかった結果も報告方法を決める
対象となる行動を確認できなかった場合でも、実施した日時、範囲、確認できた事実、確認できなかった理由や制約をどのように報告するかを契約前に聞きます。『何もなかった』という短い説明だけか、実施経過の記録を受け取れるかで、依頼者が見直せる情報量は変わります。
特定期間に行動を確認できなかったことと、浮気がないと証明することは同じとは限りません。結果を断定せず、契約上の終了・成功条件と報告内容を照合します。
提出時期・受取方法・秘密保持を確認する
調査終了日と報告書の提出日は同じとは限りません。速報の有無、正式報告の予定日、遅れる場合の連絡、対面・郵送・メール・ダウンロードなどの受取方法を確認します。家族と共有する郵便受けや端末を使う場合は、通知、件名、差出人表示も含めて安全な方法を相談してください。
警察庁は、探偵業務で知り得た秘密を漏らしてはならず、作成・取得した資料の不正・不当な利用を防止する措置が必要だと案内しています。報告書やデータへアクセスできる人、保管期間、返却、削除、廃棄の方法を契約前書面で確認します。
報告書の費用と追加対応を見積もりへ入れる
報告書作成費が基本料金に含まれるか、写真・動画の提供、製本、郵送、記録媒体、追加コピー、再発行、追加説明が別料金かを確認します。報告費用が『一式』の場合は、含まれる成果物と回数を質問してください。
国民生活センターは、探偵業者や興信所を選ぶ際、複数の事業者から見積もりを取り、調査方法、料金内訳、キャンセル料などの説明を受けて比較するよう案内しています。時間単価だけでなく、報告まで含む税込概算総額を同じ条件で比較します。
訂正・追加説明・再調査を分ける
氏名や日時など事実記載の誤りを訂正する場合、分かりにくい部分の説明を求める場合、新しい調査を依頼する場合は同じではありません。無料で対応される範囲、受付期限、窓口、追加料金を確認します。
内容に疑問がある場合は、感情的な評価だけでなく、報告書の該当箇所、契約で約束された内容、質問したい事実を番号で整理します。調査の結果が期待と違うことと、契約どおりの報告がされていないことを分けて考えてください。
法的に使えるかは利用目的と資料ごとに確認する
報告書があるだけで、離婚、慰謝料請求、裁判などで必ず有効になるとは断定できません。資料の内容、収集方法、争点、他の資料との関係などで評価が変わる可能性があります。
法律上の手続きを考えている場合は、契約前に『何を確認する必要があるか』を弁護士などへ相談し、その目的を探偵へ伝える順番も検討します。探偵は調査と報告を行う事業者であり、個別の法律判断や代理交渉を行う主体と同じではありません。
契約前に報告条件を一枚で確認する
最後に、報告形式、記載項目、写真等、確認できなかった場合、納期、受取方法、費用、追加説明、保管、利用目的を一枚にまとめます。口頭説明と見積書・契約書面が一致しない場合は、署名前に修正や補足を求めます。
- 自分の契約に含まれる成果物を説明できる
- 写真等は提示か提供か分かる
- 正式報告の予定日と受取方法が分かる
- 報告・データ・追加説明の費用が分かる
- 原資料の保管・返却・処分が分かる
- 法的利用について確認する相談先が分かる
調査報告書の契約前チェックリスト
| 確認項目 | 契約前に質問する内容 |
|---|---|
| 形式 | 書面、PDF、メール、口頭など何を受け取れるか |
| 記載 | 日時、場所、行動、移動、空白時間をどう記録するか |
| 写真等 | 写真・動画・音声は提示か提供か、形式と範囲 |
| 未確認 | 対象行動を確認できなかった場合に何を報告するか |
| 納期 | 速報と正式報告の予定日、遅延時の連絡 |
| 受取 | 対面、郵送、メール、ダウンロードと安全な連絡方法 |
| 費用 | 作成、製本、媒体、追加コピー、再発行、説明の料金 |
| 訂正 | 誤記訂正、追加説明、再調査の区別と受付期限 |
| 保管 | 原資料、相談資料、報告データの保管・返却・処分 |
| 利用 | 利用目的に必要な内容を誰へ確認するか |
よくある質問
探偵の調査報告書に決まった書式はありますか?
一律の書式があるとは限りません。契約前に、記載内容、写真等の提示・提供、報告方法、提出時期を今回の契約書面で確認してください。
報告書があれば裁判で必ず使えますか?
必ず使えるとは断定できません。資料の内容、収集方法、争点、手続などで評価が異なります。利用目的に必要な内容は弁護士などへ個別に確認してください。
調査報告書の見本を確認できますか?
見本の有無や開示範囲は事業者によって異なります。見本がある場合も、自分の契約に同じ内容が含まれるかを別に確認してください。
写真や動画の元データも受け取れますか?
契約によって異なります。提示だけか、複製を受け取れるか、ファイル形式、未使用素材、追加費用、保管期間を質問します。
対象行動を確認できなかった場合も報告書は出ますか?
事業者・契約によって異なります。実施日時、範囲、確認できた事実、確認できなかった区間をどのように報告するか契約前に確認してください。
報告書の作成費は調査料金に含まれますか?
料金体系によって異なります。作成、写真・動画、製本、媒体、郵送、追加コピー、再発行、追加説明を分けて見積書で確認します。
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主な出典:警察庁「探偵業について」、警察庁「探偵業法の解釈運用基準」、国民生活センター「探偵業者や興信所を選ぶ際の注意点」、裁判所「改正民訴法等で変わる民事訴訟手続の概要」。確認日:2026年8月17日。未確認の料金・実績・口コミは掲載していません。